【吟行俳句会へのお誘い】
【吟行俳句会とは】
句の基本は、自然(季題)からの感動を五七五に結ぶ文芸です。吟行句会では実際に四季折々の山川草木、風や光の移ろいを肌で受けとめ、机上では想像もつかない一句を生みだします。同行の仲間と共に発見を分かち合い、句会で互いの感受性を認め合います。
例えば秋の空を仰ぎます。空の青さを言う人がいます。雲の白さもありますね。なお集中してみていると、その作者だけの深い感動が生まれ個性的な一句につながります。
句会場では。気に入った句を投句用短冊に書き投句、次に投句用紙に清記、それぞれの好みの選句が行われます。その選句が読み上げられ、作者は名乗り、選者の選句、評と続きます。
俳句は言葉の文芸であると同時に、人と人とをつなぐ文芸でもあります。吟行という共通体験を経て句を交わすことで、「自然と人」、そして「人と人」のつながりが深まるのです。
【山本素竹先生メッセージ】
日本の、豊かな自然との一万年を超える共生の歴史。そこから生まれた日本人ならではの俳句なのです。自然を愛する心は日本人の遺伝子に濃くつながり、日本人なら誰にでもできる俳句と言えます。日本人の自然を愛する心は、自然を模した庭をつくり、自然の風景の軸を床の間に飾ってきました。
書を学んでいる方々が俳句を作る…自然を詠った自作の句の色紙など部屋に飾ることができたら、それも日本文化の継承につながることかも知れませんね。
どうぞお気軽にご参加いただければと思います。皆さまと一緒に自然に触れ、歩き、語らい、そして一句を分かち合えることを楽しみにしております。